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コンクリート技士試験③【2018年度 合格編】

2018年度コンクリート技士試験の結果発表があり、合格していました。
勉強方法や合格までの流れを再度まとめてみます。

試験の概要と結果

  • 2018年は四択36問と◯×18問の計54問の出題
    (今までは、四択40問と◯×20問の計60問)
  • ◯×問題では、間違った回答は減点とされる
  • 配点と合格ラインは公表されない為不明。
  • 合格率は毎年約30%前後で安定している為、相対評価と考えられる
    (2018年の合格率は29.6%)

受験時の回答をメモしていましたが、正答が発表されたので照会してみました。

四択 33/36
◯× 15/18(3問不正解の為減点対象)

配点不明で減点もある為、正確な点数はわかりませんが正答率はトータルで8割を超えたので、
良く解けた方だと思います。

受験の前提として

自分はコンクリートの施工や製造に携わっていて、将来的にはコンクリート主任技士や診断士の資格取得も視野に入れています。

そのため、受験の為だけの学習では無く、現在の実務や将来に繋がる様に、「コンクリートに
関する基礎的な知識を取得する気持ちで学習し、その結果として受験に合格するぐらい」の
気持ちで取り組みました。

最小限のコストで(最低限の学習時間)合格を目指す →×
時間が掛かっても試験勉強を通して基礎知識を拡大する→◯ 

勉強方法

使用したテキストは2冊でした。

  • 2018年版 この一冊で合格! コンクリート技士 徹底図解テキスト
  • 平成30年版 コンクリート士試験問題と解説
    -付・「試験概要」と「傾向と対策」

2冊とも例年6月に発売される為、発売後の7月からテキストと過去問題を用いた学習を開始しても11月末の試験には対応できると思います。
(自分の場合平日1時間、休日2時間程度の学習で合計で150時間程度の学習時間でした)
短期集中ではなく、毎日短い時間でも繰り返し学習する事を意識しました。

学習の基本的な流れは、①テキストを読み書きして覚える ②過去問を解く
③過去問で解けなかったところを解説やテキストで確認する ④ ②〜③を繰り返す

試験前に、過去問を試験と同じ要領で回答して、9割くらいの正解するようになったのである程度自信を持って試験に臨めました。

学習の際は文言の丸暗記では無く、「なぜそうなるか」を考えながら覚える様にしました。

「コンクリートの空気量に影響を及ぼす要因」を例に取ると、

丸暗記→「単位セメント量が多い→空気が連行されにくい」「セメントの粉末が大きくなる→空気が連行されにくくなる」
と機械的に覚える
考えながら覚える→「組織が緻密だと空気量は減少する→セメント量が増えたり、比表面積が大きくなると空気量は減るだろう」
「逆にセメント量が増えた時の特徴として空気量が減少する事も覚えておこう」

と、いった具合です。

また、JISの文書を確認する習慣を身につけておくと、実務にも活かせると思います。

試験で気付いたこと

「頻繁に登場するフレーズがある」→何年分かの過去問を解いていると、各種出題分野で出題されるポイントや頻繁に登場するキーワード(文章)がある事に気づくと思います。

例)「鉄筋のヤング係数はPC鋼材のヤング係数とほぼ同じ」
「ベルトコンベアによる運搬はスランプの大きなコンクリートには適さない」

学習を進め過去問題を解く際に、問題の選択肢の中に過去に 見た事がある記述やワードが
出てくる様になると、理解が深まっていると判断できますし、逆に始めてみる様な記述だと
思ってしまったら、テキストの読み込みや理解が不十分だと考えられます。

「確実に正しいor確実に誤りを理解する」→試験は四択か◯×です。理解が曖昧だと、回答時に「合っているか誤っているか自信がない」事に繋がり、誤答に繋がります。

四択で誤っている選択肢を選ぶ場合、「確実に誤っていると判断できる項目」を多く知っていれば、他の選択肢に関係なく正答を選べるので、正確に覚える様にしましょう。

最後に

コンクリート技士試験は、基礎的な知識を問われるもので準備をきちんとすれば合格できる試験だと思います。
自分に合ったテキストと過去問題の繰り返しで知識を身につけて、合格を目指してください!