少し前に、ツイッターでコンベックスの構造が話題になっていました。
そう言えば意外と知らない人いてビックリした案件だけど、スケール(メジャー?)の先っちょのここ。カタカタするのがメーカーが雑だからと思ってる人がいた。
ここ引っ掛けた時と押し当てた時の金具の差分が動いて調整される優れ機能だからね!?雑とか言ったらメーカーの人泣くよ??? pic.twitter.com/zKvrv2pZfA— けろ神さま(現蛙神)@Бог Лягушка (@onkyouya) 2019年2月1日
対象を測定する際に金具を引っ掛ける場合と、押し付ける場合がありますが、金具の差分だけ
動く事によってどちらの場合でも正確な長さを測定できる仕組みです。
土木や建築に携わる人は殆どの方が理解していると思いますが、そもそもコンベックスを
使用しない、コンベックスという名前すら聞いたことがないという人も多いかも知れません。
「コンベックス」と「メジャー」の違い
元ツイートでは「スケール(メジャー?)」と表記されていましたが、実務上でも人によって
呼び方がまちまちな印象があります。
JISには巻尺の規格があり、コンベックスとメジャーの違いを知ることができます。
JIS規格 | 規格名称 | 定義 |
JIS B 7512 | 鋼製巻尺(コンベックスルール) | テープ断面がとい(樋)状になっており,直立性に優れた巻尺 |
JIS B 7522 | 線維製巻尺(メジャー) | 繊維を素材として,合成樹脂で処理した帯状の巻尺 |
なので、元ツイート画像に掲載されているのはコンベックスという事になりますね。
コンベックス雑記
100均で販売しているものと JIS1級(低価格でも)では、使いやすさに差がある為、一つくらいはJIS1級のコンベックスは
常備しておきたいですが、使用頻度が低く厳密な測定を必要としない場合は100均のものでも良いと思います。
自分は仕事で測定業務がある為、コンベックスを使用していますが、
製品を選ぶ際に以下の事に注意しています。
→正確性が担保されます。そもそも測定業務がある場合、校正された計測機器を用いて測定する
ことが決められていると思います。
目盛りが両面についているか
→対象を色々な角度から測定するため、片面だけだと対応できない場合があります
テープ長、幅が適切か
→5m以上計測できるもの、長く伸ばした場合にも折れにくい幅のものを選んでいます。
先端の爪部分が移動式か、磁石が強いか
→金属に引っ掛けて測定することが多い為、移動式で強い磁力のものが安定します
ストッパー機能が使いやすいか
→テープを引き出したあとに長さを固定できるストッパー機能がついていると
手動で固定しなくてもよいので便利です