9月に行われたファイナンシャルプランナー(以下、FP)3級以下試験に合格したので、
思ったことを書いてみます。
ファイナンシャルプランナー3級を受験した理由
受験理由は、自分が税制や金融について疎いから、という点に尽きます。
FP3級の難易度は低いため、3級の資格を有していても就職や転職の際に極端に有利には
働きません。
しかし、税や金融などの知識が心もとないまま生活をおくることはデメリットしか無いため、
入門的な資格である3級を受験することにしました。
3級の学習を通じてそれらの知識を習得するのが目的です。
下記に当てはまる人は、FP3級の学習を通して、問題点をある程度理解できると思います。
受験をおすすめします。
- 老後、年金をいくら受給できるか把握していない
- 保険に加入しているだけで詳細を理解していない
- 株価のチャートの見方が分からない
- 年末調整の用紙を見ても中身を理解できない
- idecoやNISAなどの制度がわからない
学習時間と方法
FPは受験申込機関と実技試験の選択があります。
選択肢によって実技試験の出題範囲が異なるため、学習内容も少し変わります。
自分は「金財 個人資産相談業務」を受験しました。
出題科目によって合格率が異なりますが、あくまでも自分が興味を持っている
科目を選択するのが良いと思います。
学習時間
学習時間は約60時間でした。試験日の2ヶ月前から、1日約1時間の学習を続けました。
FP3級の合格記をいくつか見ると、「1ヶ月で合格可能」「短期間でも楽に合格」といった表記が
目につきます。
3級の受験に必要かどうか迷いましたが、2ヶ月の学習時間を用意しました。
恐らく、一ヶ月の短期間でも合格は可能だと思いますが、自分の性格上、短期間だと試験の為に要点を覚える事に終始してしまい、試験後に忘れてしまう可能性が高い為、
ゆっくりと時間をかけて学習する事にしました。
学習方法
使用したテキストは「みんなが欲しかった! FPの教科書 3級 2019-2020年」「みんなが欲しかった! FPの問題集 3級 2019-2020年」の2冊です。
3級では、教科書と問題集は共に一冊ずつあれば問題ありません。
自分は、「教科書のチャプターを一つ学習→問題集で同じチャプター部分の問題を解く→過去問を解く」を3回くらい繰り返したと思います。
FP3級の試験では試験範囲の事柄(金融や税)について、広く浅い知識を求められます。
出題方法は、実質「◯×」と「三択」で、問い方も細かな数字や言葉を知っていれば確実に
分かるもので、文章の内容を吟味して、自分の頭で考えて解を出すというものではないです。
つまり、教科書の内容を暗記するかしないかで合否が決まると言っても過言ではありません。
試験について
学科試験と実技試験の2種類があります。
問題の中身は大差ありませんが、実技試験は設例を読んで答える方式なので、
過去問題を数種類解いていないと、手間取るかも知れません。
ただ、自分が受験した時は、学科試験と実技試験ともに時間があまり
時間をかけて回答を見直す余裕があったので、時間を焦る必要はないと思います。
無事に合格しました。
試験後の感想
3級の資格そのものが役立つことはありませんが、金融や年金、税制などの基本的な知識が
身についたと思います。
例えば、新聞に掲載される年金や相続の記事を見ても以前よりもすんなりと理解できますし、
今年話題になったいわゆる「老後2000万円問題」についても、家計の見直しや資産運用など、
FPの学習を通して得た知識を元に考えるようになり、よかったと思います。
生活をより良くする方法には、所得を増やすか支出を減らすかの2種類があります。
そして、FPの学習を通じて得られる知識は、主に支出を減らす事に役立つように思います。
日本では、支出を減らすための優遇措置があるにも関わらず周知が徹底されていないが為に、
存在を知らずに不利を被ることが往々にしてあります。
FPの学習によって各種の有効な制度の存在を認識できただけで無く、自ら情報を得て制度を利用して、生活をより良くするきっかけができたと思います。